Sweet Heart
「ごめんね。帰ってきて早々、ビックリしたでしょ?」
「いえ!私なら気にしていなのでお気になさらないでください!」
蘭さんは申し訳なさそうに謝り、私は蘭さんに気にさせないように笑いかけた
「もう私と喜一の関係は終わってるのに…喜一の顔を見ると、どうしても無視することができなくてね」
「蘭さん…」
地面を見つめながら話す蘭さんは悲しげで、私の胸は絞めつけられた
こんなに悲しくてつらそうな蘭さんを放っては置けないよ…そうだ!
「蘭さん!良かったら私の家に泊まりに来ませんか?」
「えっ?」
「私、このまま蘭さんを放って置くことはできません!
私で良ければ蘭さんの思い、全部ぶちまけてください!」
私は蘭さんに私の家へお泊まりに来るよう誘ってみた
亜沙美が流唯とのことで悩んだ時、よくお泊まり会を開いた
私は話を聞くことしかできなかったけど、帰る頃には亜沙美の表情はスッキリとしていて晴れやかだった…
私ができることは蘭さんの気持ちを聞いてわかってあげること…
「あっ!でも蘭さんはお忙しいですよね!それに庶民の家になんて泊まれるはずが…」
「泊まりに行っても良いの?」
「えっ…?」
「私…真智ちゃんとお泊まり会したい!」
しかし途中で私は蘭さんの都合も考えていないことに気づき、慌てて撤回しようとしたが
蘭さんは瞳を輝かせて、お泊まり会がしたいと言ってくれた
こうして急遽蘭さんは私の家へ泊まりに来ることになった