Sweet Heart
━その頃…
「何で武蔵が居るのよ!」
「別に良いだろ!幼なじみじゃねぇか!」
「幼なじみでもカップルのデートについて来ないでよ!」
真智の幼なじみの、亜沙美と武蔵と流唯が街中を歩いていた。
…と言うより、亜沙美と流唯のデートを武蔵が邪魔していた。
俺だってラブラブなカップルと一緒に居たくねぇよ!
けど休日を1人で寂しく過ごすのはもっと寂しいから、ついて来たんだよな…。
「俺らの後ついて来ても、真智には会えないよ。」
「なっ!何でそこに真智が出てくるんだよ!」
すると流唯はニッコリと笑いながら俺に言った。
"真智"の名前が出てきたものだから、思わず声が裏返ってしまった…。
何を隠そう…、俺は真智のことが幼い頃からずっと好きなんだ。
だから誰にも真智のことを言っていないから、突然言われると驚いてしまう。
亜沙美と流唯が知ったらヤバいだろうな…。
「それにしても、真智は一体どこに行ったんだろう?」
「いつも家事に忙しそうなのに、家に居ないなんて珍しいよな!?」
「そうだね。」
そう言って、俺達は首を傾げた。