Sweet Heart
そうだ…俺はお前が気に喰わねぇんだよ!
だってお前は……
「武蔵、葵君!やっぱりここにいた!」
「どうやら殴り合いはしてないみたいだね。」
「なっ!何で亜沙美と流唯まで来てんだよ!」
すると突然、五十嵐の次に今度は亜沙美と流唯まで屋上にやって来た。
こればかりは五十嵐も驚いている様子だ。
「あんたが葵君に暴力を振るうんじゃないか心配で来たのよ。」
「ゴリラ…じゃなくて、武蔵が暴れたら葵君も怪我だけじゃ済まないだろうしね。」
「誰がゴリラだ!」
一言多い流唯に、俺はいつものようにつっこむと亜沙美と流唯は"違うの?"と言わんばかりの顔をした。
ったく!こいつらはー!
俺はいくら言っても無駄だと思い、とりあえず怒りを抑えて本題に戻った。
「俺…聞いてしまったんだよ。」
「…何を?」
「真智と…五十嵐の関係…。」
そう言った瞬間、五十嵐の表情が一瞬動揺の色を見せる。
「昨日、亜沙美と流唯と別れた後…家にいない真智を心配して、真智の家に行ったんだ。」
そして俺は昨日の出来事を話し始めた。