おいでよ、嘘つきさん。

甘い時間

メリアは、さっそくアルストロについて調べ上げました。


年齢、身長、体重等の個人情報。


収入、仕事内容等のスキル情報。


しかし、それは表面的な情報に過ぎません。

もっと深い所まで調べるには、やはり接触するしかないのです。


「次は…、何処に現れるかしら…」


メリアは、今までの情報と勘を頼りに考えます。


「また、アルストロが出席するパーティーでもあれば良いんだけど…」


なかなか、都合良く開かれるパーティーや食事会はありません。


メリアは、さっそく壁にぶつかりました。


「あの日、アルストロが控え室にさえ来てくれれば、こんなに苦労しなかったのに…!」


アルストロが控え室に来なかった事に更に苛立ってしまいます。


「行き詰まっちゃったわ」


メリアは溜め息をつき、立ち上がりました。


「気晴らしに、買い物に行こう」


メリアは行き詰まると、いつも買い物にはしります。

その買う量も半端ではありません。

苛立ちや不満を全て買い物にぶつけるのです。


メリアは大金を持ち、お気に入りの店へと向かいました。
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