狼系不良彼氏とドキドキ恋愛【完】

「も、もう限界……――」


日頃の運動不足がたたって悲鳴を上げる足腰。


「あと少しだ」


息ひとつ切らしていない狼谷君はそのままあたしの体を細い路地に押し込んだ。


「お、狼谷君……どうして走ったりしたの……?追いかけてきてた人は誰?」


「補導員。捕まったらめんどくさいだろ」


「ほ、ほ、補導員!?」


「声でけぇよ」


呆れたようにそう言った狼谷君の言葉が頭の中で繰り返される。


今まで学校をサボって駅前に来たことなんてないから知らなかった。


平日の昼間、制服でフラフラしていると補導されちゃうんだ……!!


もしかして……家に電話されちゃったりするのかな?
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