狼系不良彼氏とドキドキ恋愛【完】

うんざりした様子の狼谷君の耳にも、補導員の足音が届いたみたい。


「チッ」


と舌打ちした後、狼谷君はあたしの肩を掴んで路地に体を押し付けた。


「えっ……?」


不思議に思って言葉を発しようとした瞬間、それは狼谷君によってさえぎられた。


「んっ……!!」


あたしの顔の横に手のひらを突き、体をかがめて狼谷君はあたしにキスをした。


今日二度目のキスに頭の中が真っ白になる。


もしかしたら、狼谷君はあたしが大声を出すのを唇で抑えてくれたのかも。


だけど……何かが変だよ……。


頭がクラクラするくらい、狼谷君のキスが甘すぎる。
< 150 / 410 >

この作品をシェア

pagetop