狼系不良彼氏とドキドキ恋愛【完】
うんざりした様子の狼谷君の耳にも、補導員の足音が届いたみたい。
「チッ」
と舌打ちした後、狼谷君はあたしの肩を掴んで路地に体を押し付けた。
「えっ……?」
不思議に思って言葉を発しようとした瞬間、それは狼谷君によってさえぎられた。
「んっ……!!」
あたしの顔の横に手のひらを突き、体をかがめて狼谷君はあたしにキスをした。
今日二度目のキスに頭の中が真っ白になる。
もしかしたら、狼谷君はあたしが大声を出すのを唇で抑えてくれたのかも。
だけど……何かが変だよ……。
頭がクラクラするくらい、狼谷君のキスが甘すぎる。