狼系不良彼氏とドキドキ恋愛【完】
「……――お前、誰?」
自分の体を盾にするようにあたしを背中に隠した狼谷君。
あたしは狼谷君の背中からわずかに顔を出して相手に目をやった。
「嘘。僕のこともう忘れちゃったわけ?」
「あぁ」
「ふっ……。そんなわけないだろ。君にとって僕は憎くて仕方のない相手だろうし」
クックと喉を鳴らして笑う男の子はふとこちらに視線を向けた。
「へぇ……。今度の彼女も可愛いね……?同じ学校?」
「テメェには関係ない」
「そんな冷たいこと言わないでぐらい挨拶させてよ」
彼がこちらに向かって一歩踏み出した時、それを阻止するように狼谷君が立ちはだかった。