狼系不良彼氏とドキドキ恋愛【完】
「……――こんなところで何してるの?」
すると突然、背後から誰かの声が聞こえた。
「えっ……?」
慌てて振り返ると、そこには制服を着た男の子が立っていた。
狼谷君の……友達?
黒髪の真面目そうな男の子。
制服からして、彼はこのあたりでは有名な進学校の生徒のようだった。
「もう新しい女ができたの?……――狼谷君?モテモテで羨ましいなぁ」
その口元に薄ら浮かぶ怪しい笑みに何故か背筋に冷たいものが走る。
彼がそう言ったと同時に、狼谷君は素早い動きであたしの手を引っ張り、ベンチから立ち上がらせた。