狼系不良彼氏とドキドキ恋愛【完】

「えっ?星……哉?」


まさかと思ってベッドから起き上がり電気をつけると、ビニール袋を手にした星哉が立っていた。


えっ?なんで?


帰ったはずの星哉がどうしてまたあたしの部屋に?


だけど、その疑問はすぐに解決した。


「何回かチャイム鳴らしたけど出てこないから仕方なく上がってきた。鍵も開けっぱなしだったし」


星哉はぶっきらぼうに言うと、ビニール袋から取り出した風邪薬や栄養ドリンク、ミネラルウォーターなどをテーブルの上に並べた。


「もしかして……あたしの為に……買ってきてくれたの?」


「別に。これ、飲めたら飲め」


用意してくれた薬とミネラルウォーターを差し出す星哉。


それをあたしはすぐに受け取り口に含んだ。


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