チャラくてキケン!! それでもヤンキー彼氏が好きなんです
映画の途中だけど、あたしは席を立った。


当然、虎ちゃんに腕を引っ張られる。


「おい、どこ行く気?」


「あたし…帰ります。ここにいても、仕方ないから……」


あたしは虎ちゃんの腕を振りきり、足早に部屋を出た。







「おいっ、待てよ!!」


後ろから虎ちゃんの声が聞こえてくるけど、あたしは振り返らない。


小走りで映画館をあとにする。


「待ってっつってんだろーが」


――グイッ!!


後ろから手を掴まれ、虎ちゃんの方を向かされる。


「あたし…帰る……ゴメンなさい」


もちろん、虎ちゃんと目を合わせることなんてできなくて。

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