※公開終了間近! イロモノなアタシ
すぐにギュッと抱きしめられて、唇が重ねられる。


久しぶりのキスで、目まいがしそうに幸せだ。


「志穂、愛してるよ」
「敬介ぇー」


ここで死んでもいいよ、もう、あたしは。


例えここがカラオケ屋の男子トイレでも、2人には天国。


「途中で抜けよう」


来た、久しぶりの真剣なその目が。


クラクラするよ、余計に。


「でも、危ないよ。狙われてるんでしょ? 週刊誌に」
「じゃあ、終わったら合流しよう。部屋じゃまずいし、ホテルじゃ……」


だってまだキス以上はしてないし、ん? これはチャンスなのか。


いやいや、勝負下着とかお手入れしてないんだ。


だけど、ここであえて踏み込めば……ハタチ過ぎてるし、もういいだろ自分。


人生最大のピンチ、YESかNOか!
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