※公開終了間近! イロモノなアタシ
YES or NO!?
究極の選択を迫られた場合、人はつい、言い訳を考えてしまいます。


『綾女と仲直りしたばっかりだし、真島さん今日は本気だよ。このまま、お持ち帰りなんかさせたら、あたしは人でなしだ。大体、綾女は女の子が元々好きなワケで、男の人にそんな事されたら、確実に男性恐怖症になるって。という事は……』


「ごめん、今日は帰ろうよ。皆居るし、それに、事情があって綾女を守らなくちゃいけないんだ」
「そっか、じゃあ仕方ないね」


普通の人にはまずマネ出来ない、このがっつきの無さ。


理系の人は、割とあっさりしていると聞いたけれど、敬介は多分それよりはるかに薄味なんだろう。


「プレゼント、どうしようか? 」
「敬介、もし良かったらまた何か作って欲しいんだ。買った物もいいけど、あのロボット可愛いし」


そう、あたしの携帯と敬介の携帯に付いているロボット。


電子部品の余りで出来ているけれど、冷たい印象はせず、どこか愛嬌がある。


「じゃあ、そうするよ」
「ここ、早く出なきゃ。もうすぐ米山さんの歌が終るよ」
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