※公開終了間近! イロモノなアタシ
「忙しいのに、いいんですか? それにあたしは男だし、デブスだし」


こんななのにいいの? と念を押す。


「気にしてないし、俺より明るくて楽しいから」


す……好きって事でしょうか? それは。


カン違いしてもいいんですよね?


あ、でも何か違う。


だってあたしは女、鳴瀬さんがゲイでデブ専ならアウトだ。


いざそうなったら、絶対にバレる。


その時に嫌われたりしたら、もう目も当てられないんだぞ自分。


「ご馳走様でした、鳴瀬さん」
「また連絡する、お店にも顔を出すし」
「はい、じゃあお休みなさい」


すっかりペースを崩されてしまい、食事を終え、さっさと帰ろうとタクシーを停めて鳴瀬さんを乗せる。


「お休みなさい」
「待って、送るから」


車の中から腕を引かれ、無理やり乗せられてしまった。

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