※公開終了間近! イロモノなアタシ
しかし見ているとこちらまで気持ち悪くなりそうで、思わず目をそむけてしまう。


「これでいい? 」


コンビニから駆け戻って来た鳴瀬さんからスポーツドリンクを受け取り、それを飲ませる。


「うう、すまねぇ」
「もういいから、吐き気が収まったら家に帰りましょう」
「あんた、助かるよ」


綾女は綾女ちゃんで、あたしはあんた呼ばわりか。


まあ、デブゲイ役だから仕方ないけれど。


しばらくそこで様子を見て、落ち着いたところでタクシーを呼んだ。


「一緒に来てくれる? 俺、面倒見るの大変で」
「いいですよ」


3人で乗り込み、あたしは初めて鳴瀬さんの部屋に訪れる事になった。
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