オンライン中毒
脱いだ上下お揃いの真っ白なレースの下着は、革のソファーにそっと置いた。ガウンの下は、裸でも構わないわよね? 秋人は寝ているし。


ベットのほうから、規則的な寝息が聞こえる。その息遣いに眠りを誘われそうになった。けど、折角嘘をついてまで外出をしたんだ。このまま眠るのも勿体無い。


ギシギシとベットが軋む。秋人の隣へ起こさないように、そっと少しだけ布団を捲り、潜り込んだ。


人肌の温もりを感じた。この優しい暖かさは何年振りだろう。ちらっと見えた胸板も筋肉質でやはり厚い。胸の鼓動が段々と早くなり、体が熱く疼いてくる。


――厚い胸板。触ってみたい。


起こさないように、手を軽く置いてみた。見た感じと同様、その胸板は硬かった。
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