オンライン中毒
 思ったとおり、ぬらりと湿っている黒い物体からは、獣の匂いが香ってくる。


――凄い。


――試さずには入られない。


ずっと欲望を抑圧していた。あんなジジイじゃ、所詮小物。果てたとしても、すぐ体は物足りなくなる。


今度は違う。若くて大きい、黒い芋虫と筋肉の上質な体。こんな機会、滅多にお眼にかかれない。


パサッと床に、白いガウンを脱ぎ捨てた。
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