最後の血肉晩餐
 静かに駆け足で田中先輩への元に近寄ると、先輩も不安そうに俺の表情を確かめた。


「大丈夫か、友介? 顔が青いぞ? 警察に何を言われたんだ?」


「……言い難いんですけど俺、出会い系をやっていて、それでちょっと」


幽霊にでも憑依されたような顔で、はにかみながら言った。田中先輩は諭したようだった。


「今日は体調悪そうだからもう帰っていいぞ。あとは俺がやるよ。

午後出勤だったのにありがとうな。もう大丈夫だから。俺から社長には言っておく」


「あ、ありがとうございます。仮は絶対にお返しします。じゃあ、お疲れ様でした」


「期待しないで待ってるよ! お疲れ!」


田中先輩は本当に良い人だ。


このままあのさくらの遺影を見ていたら、頭はおかしくなり、発狂し、葬儀をぶち壊しそうだった。
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