最後の血肉晩餐
 真っ暗闇の中、頭に浮かんだのは出会い系でやり取りしたメールの文章。


そして三人の女が俺に語りかけた。あれが同じ人物だったなんて……それがLABI前で見たあのおたく――。


スクリーンがぱっと変わって、手首がまだ切断されていない鈴木江里が、目をくり貫き俺に両目を差し出した。


「欲しかったのはアドレスよりこれでしょ?」


「ぎゃあああああ!」


悪夢を見た。


寝汗がびっしょりでTシャツがいつもより濡れていた。


「駄目だ。眠れない……シャワーでも浴びよう」


その前にテレビのスイッチを入れ、冷蔵庫からミネラルウォーターを取り出し、いっきに飲み干そうとした。


水を飲みながら、ちらみをしたテレビ画面はニュースが映し出されていた。
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