最後の血肉晩餐
 全部嘘の話に思えた。身近でこんな事が起こるなんて……。


こんな事ってあるはずがないだろう? と思っていたことが、葬儀の経験を繰り返して、実感が湧いていたつもりでいたが、こんなにも身近で起こりすぎると、対して実感が湧いていなかったのがわかる。


大丈夫、大丈夫……。


心に言い聞かせた。彼女がそんな年齢だなんて知らなかった。手帳には、きっと俺のことは書かれていない。


大丈夫、大丈夫……。


体が震えているのがわかった。


その時、メールの着信音が鳴り、心臓がドキリとした。


誰からのメールか確認すると、シスターからだった。


――頑張ってという言葉、普段なにげなく使っている言葉ですが、とっても愛を感じる言葉ですね! ありがとうございます。頑張ります。

すべて疲れた人、
重荷を負っている人は、
わたしのところに来なさい。
わたしがあなたがたを休ませてあげます。

マタイ 11章28節」

この言葉を見習って、沢山の人達を癒していけるように心がけます。


涙が一粒こぼれた。
< 226 / 672 >

この作品をシェア

pagetop