最後の血肉晩餐
 高速道路を目指し、まずはエンジンをかけ、運転をした。ちらっと南ちゃんの横顔を確かめた。暗い表情を浮かべ、じっとどこかを遠く、一点見つめたままだった。


視線を下に降ろすと、白いTシャツにフリルの赤いスカートを穿いていた。短いスカートから見える、スラッと細い整った足には思わず、そそられる。


「南ちゃん、お腹空いた?」


「空いていません」


「そっか……じゃあ途中なにか買わなくても大丈夫? もうちょっと時間かかるからね」


「気にしないで下さい」


「こんなに晴れてるし、綺麗な星空が見られるかもね!」


「……」


無言だった。なんでなんだ? なんで? なんで? とはてなマークが頭の中でぐるぐると回る。何度回転させても答えには辿り着かなかった。
< 254 / 672 >

この作品をシェア

pagetop