最後の血肉晩餐
「……何を見たんだ?」


おそるおそる聞いた。


「貴方がトイレに行った時に、携帯を置いていったでしょう? 悪いけど、見ちゃった。

優がつく、優香さんと待ち合わせもしてたようだったし、他にも女性の名前が沢山でてきた。私、女にだらしない人嫌いなの」


だらしない人嫌いだ? どこがだらしないんだ? 潔癖の俺は納得行かない。


しかも携帯を見ただぁ? それは棚にあげ、俺の気持ちを確かめずに、こんな不快な思いをさせたのか?


「嘘だよな? 今言ったことは」


馬鹿じゃない? 聞こえてなかったの? という顔つきで睨みながら俺に言った。


「はぁ? 人の話を聞いていなかったの? 女釣りをしてるような人とは付き合えません。全部なかったことにして!」
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