最後の血肉晩餐
「あの男性ね、木戸さんと三年間同棲してたらしいんですが、男の影とか全く気づかなかったらしいですね。

普通そんなことありえないんでしょうけど、彼を見ていると、彼も遊んでた口なんでしょうな。

木戸さんは複数の男性と交際しているようなので、ストーカーだとしたら少し時間がかかりそうですわ」


はっとした。


同棲していたということは……悪戯電話が掛かってくるとか、もしかしたら俺を呼び出すための口実だったかも知れない。


家にそんなものが届くなら、流石に彼氏が対処するだろう。だが、そんな自惚れた発言を警察に言えるわけない。


優香がそんな女だと知って、腹ただしい怒りと、癒し系だと勘違いしていた自分の馬鹿さ加減に、地団駄を踏みたかった。


「両胸を切り取られた片方の乳房に傲慢という、刺青がはいっていました。

これを見ても怨恨の線でしょうな……ただ彼女に恨みを持ってる方は多いようなので、ちょっと時間がかかりそうですわ。では失礼致します」
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