最後の血肉晩餐
 彼女がそんな子だったなんて……亡くなったのもショックだが、俺にとってはこっちのほうが相当ショックだ。


社長や、剛、充が駆け寄ってきた。


「警察に聞いたか? お前も付き合っていたのか?」


みんなから一声に聞かれた。


「付き合ってないですよ。田中先輩と、充先輩は同じ時期に付き合ってたんですね。お気の毒です……」


充はもう泣き止んだようだ。


「俺はそれでもまだ好きなんだ。殺した犯人を恨んでいるよ」


相当好きだったんだなぁ……。


田中先輩のほうは言葉を遮るように、


「俺はごめんだね! どちらかというと腸が煮えくり返ってるね!」


「まぁまぁ、田中先輩落ち着いてください……もうすぐ葬儀が始まります」


「そうだな」


取り合えず宥めたけど同意見だ。俺も怒りに満ちている。


死体に向かって、お前が南や恵美に嫌がらせメールを送っていたのか!?と、喚き散らしたい気分だった。
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