最後の血肉晩餐
「……俺……やきもち焼きだから浮気は許さないよ」


鋭い目で私をまだ睨んでいる。この人のこんな目は初めて見た。


「しないよ~! 私には亮しかいないよ? 変な想像しない! しない! さぁ~食べよう!」


「あぁ、ごめんな。ワインどんどん飲んで。早くこっちに来て」


元の暖かい目に戻ってくれた。ほっとした。


「うん」


急いでソファーに戻り、ワインを注いで貰った。一瞬広がった暗い不安をも、一緒に掻き消すかのようにワインを何杯も飲み干した。
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