最後の血肉晩餐
「食べてから頼むぅ。沢山梅酒飲んじゃうよ~」


「いいよ! ぐっと飲んでいろんなちなみを見せて欲しいな」


この勢いでずっと盛り上げてやるさ。さりげなく終電を逃がしてやる。明日はリフレッシュ休暇なんだ。一晩中付き合ってやるからな。


葬儀屋は休めるとき休んでおかないといけない。土日祝日関係ない職業だから。でも今日は体を休めてる暇がないかもな。思わず笑い声が、こぼれそうになった。


「ほらほら来た来た! ここのカブと鶏肉の煮込み、さっぱりでコクがあって美味しいんだよ~ほら一杯食べて」


ちなみが目をくりくりさせて箸を口に運ぶ。顔を下を向いた時のまつげの長さに、どきっとした。


「うわ、めっちゃ美味しい! 今まで食べた鶏肉の中で、これが一番美味しいよ!」


「喜んでくれて、とっても嬉しいよ! ところでちなみ、営業ってどんな仕事をしているの?」
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