最後の血肉晩餐
「桃、早く出たほうがいいぜ! 悪臭に耐えられないよ俺は!」


玄関から大声で叫んだ。桃は動かず、顔だけをこちらに向けた。体はブルブルと震え、動けないようだった。


「信じられない……賢二が居ない? 明日から私はどうすればいいの……? うぁぁぁぁあ!!!!」


泣き叫ぶ桃の足元には水溜りが出来ていた。尿を漏らしてしまったらしい。


そんな出来事が俺には、まだまだ信じられなかった。


いや、信じたくなかった。


この事件で皮肉にも聖葬儀屋は復活した。
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