最後の血肉晩餐
 俺は主に裏方に回った。花の発注や、料理屋の手配、祭壇作りなどだ。一つの事に集中できる作業なら涙は出ない。なんとか乗り切れる。


社長は焼香が済んだら帰って良いと言ってくれたが、では仕事としてではなく、親友としてここに居させてくれと申し出た。


最近俺の周りで、いろんなことが起こっているのがわかるのか、快く承諾をしてくれた。


久しぶりにあった社長は、だいぶ人柄がまるくなった気さえもした。


「賢二……なんでこんなことになっちまったんだ? お前は誰にやられたんだ??」


気を落ち着ける為に一旦外に出て水を飲むことにした。心も体もカラカラで空っぽだった。


「よお、久しぶり友介。随分大変だったみだいだな……」
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