最後の血肉晩餐
高速に入り、コンクリートの壁とそこからはみ出す緑色の草木、どこを見ても似たような風景に飽きてきた。
「……南のこえおは、まだ好きなの? 別れたの早かったよね」
「う~ん……一方的に振られたし。付き合った時間も短かったから尾は引いてないよ。
考えないようにしてる。というかすっかり頭の中から飛んでいた。賢二の事や桃が心配で」
「桃さん……賢二の彼女か。二人は付き合って長いものね。私だったら犯人に復讐するかも」
「そんなに俺の事好きだったの? なんちって!」
「……」
冗談で言ったのに返答なしかよ。突っ込めよな。
「ああ、ごめん。亮さんのことか」
もたれ掛かったまま、チラッと恵美の横顔を見た。表情は変わらず、真正面を向き真剣に運転していた。
「……南のこえおは、まだ好きなの? 別れたの早かったよね」
「う~ん……一方的に振られたし。付き合った時間も短かったから尾は引いてないよ。
考えないようにしてる。というかすっかり頭の中から飛んでいた。賢二の事や桃が心配で」
「桃さん……賢二の彼女か。二人は付き合って長いものね。私だったら犯人に復讐するかも」
「そんなに俺の事好きだったの? なんちって!」
「……」
冗談で言ったのに返答なしかよ。突っ込めよな。
「ああ、ごめん。亮さんのことか」
もたれ掛かったまま、チラッと恵美の横顔を見た。表情は変わらず、真正面を向き真剣に運転していた。