最後の血肉晩餐
 俺はちなみの体や頭を撫でてあげ、早く寝かしつけた。外面の良い俺が、金を払っているのにもかかわらず、優しくしてやった。


頭の片隅で、少しはわかっていたはずだ。運命の女はこんな形では出会えないことを。


普通の男なら、ヤレルだけで良いのかも知れない。しかしこのゲームは擬似恋愛も含んでいる。


同じ位の金額を支払うなら、キャバクラの擬似恋愛よりも肉体付きの、この遊びの方がお得だと思う。


駄目だ! 頭がもやもやして眠れない。


ふと、ビトンのバックが視野に入り込んだ。さっきの赤い手帳がチラッと頭を出している。
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