最後の血肉晩餐
 ちなみの言うことは無視し、山葵をまだまだ擦っている。頭から顔から唇、体中が山葵だらけだ。


「どけよこら! なにすんだ! 気色悪いんだよ! 葬儀をやりすぎて、頭もおかしくなったのか? 雰囲気も暗くてきもいんだよ! どけ!!」


下から殴ろうとしても、なにも効果はない。上に向かって殴る拳には力が入らないからだ。


それどころか俺は傷ついた。葬儀の雰囲気が染み付いてるだと? ぶちんっと頭の中で、なにかが切れた。


バチン! 部屋の中が軽く反響した。それは極自然に、当たり前のようにメス豚の頬に平手打ちしていた。


――バチン! バチン! バチン!


「俺が暗いだと? このメス豚!」


――ドスっ 


鈍い音がした。
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