最後の血肉晩餐
「こちらこそ宜しく……さぁ、こちらへどうぞ。美味しいお肉が焼けたところですから」


「ありがとうございます。こんなお持て成しを受けるなんて、今日は来て良かったなぁ! 凄いお部屋ですね! 大きなシャンデリアに絵画、50インチテレビまで! 凄いなー! 恵美さん!」


「うふふ。今ワインをお持ちしますね? シスターとおかけになってお待ち下さい。」


動揺した。まるで友介が目の前に現れたようだ。しかも友介より、穏やかな雰囲気を持っていた。そう、無垢な感じ……ドキドキする。


「シスターの言っていた通り、恵美さんって凄く綺麗ですね! お付き合いしたいなぁ。って早いかな! あははっ」


「そうねぇー、恵美さんもそろそろ彼氏が欲しいと思うわぁ?  くすくすっ。料理の準備を手伝ってきますわぁ? ちょっとお待ちくださいね? 」


シルバーのワゴンに、生ハムサラダ、コンソメスープ、ステーキを乗せ、ワインを冷蔵庫から取り出した。


「恵美さん、ワインに睡眠薬入れなさい? 眠ったら刺すだけよ? いい? 」


「……分かりました」


頭に過ぎる。


コロス? そう思うと、胸が苦しいなぜ? ……もう一度貴方を殺すみたい。
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