私は最強ビンボー女!
早くね?

いや、なんかすごいアッサリしてない?





「青菜様、行きましょう。」



声がした方を見れば、葉月が障子を開けてこちらを見ていた。




ここでぐずぐずしていても、しょうがないか。



「うん。行こうか。」


私はとりあえず、立ち上がった。








お祖母ちゃん・・・いや、糞ババァをちらっと見た。




ぞくっ



悪寒がした。




糞ババァは、私を凝視していた。

ニヤリと、唇の端を上げて、奇妙な笑みを浮かべながら。


その笑みは、不気味で、悪寒がしたんだ。





「青菜様。」


葉月に急かされ、私は糞ババァから顔を背けた。


急かされなくても、すぐに視線はそらしただろう。






< 221 / 836 >

この作品をシェア

pagetop