私は最強ビンボー女!
青菜と葉月がいないことが発覚したからだ。


しかも。


教室で見ていた奴らによると。



何やら爽やかなイケメンの運転する黒塗りの車に乗ってどっか行ったとか。






「誰だ誰だ誰だ・・・」


藤原はとにかく、その爽やかな男の正体について、悶々と考えている。



「重症だなー、陽。でも、望み無いんじゃねぇ?

だって青菜って葉月と付き合っ ぐはっ!!!」



途中で、藤原が西山の右頬を殴った。


お見事!



「はぁー。勇人は相変わらずアホで馬鹿だねぇ。

言っていいことと悪いことの境目ぐらい分かんないの?」


可愛い顔で黒い笑顔を浮かべたのは大内桃榎。



「ふぉっ!?桃榎、笑顔が黒い!怖い!」


大内が縮み上がっている。


可哀想に。



「・・・・・・勇人うるさい。

とにかく、だ。青菜はどこに行ったんだ?」


藤原はなんとか自分を取り戻したらしく、冷静に言った。


眉間のしわは消えてないけど。




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