私は最強ビンボー女!
「もしかして、その爽やかイケメンと葉月と、エロいことしてたりぃ?」


「哉・・・お前もさぁ・・・・・空気読めよ。」


俺が突っ込めば、彼方が言った。


「ハッ!でも、案外そうかもよ?

女なんて、しょうもない生き物「黙れ青紫。青菜を罵倒するなんざ、百億光年早いんだよ。」



・・・・・・この声・・・。


俺らは屋上の出入り口に眼を向けた。





そしたら、やっぱり。



林佐奈が仁王立ちしていた。


ギッと彼方を睨んでいる。



可愛い顔をしているのに、その威圧感は強くて、驚いた。





「青紫。女がしょうもない生き物だってのは、全面的に賛成する。

ついでに言うと、男も同じくらいしょうもない生き物だよ。


でもね。青菜は違うよ。

しょうもなくない奴も、少しだけどいるんだ。


青菜は、全然しょうもなくない。

覚えときな。」


真っ直ぐに彼方にぶつけられた言葉。



俺は、その言葉に思わず頷いていた。


そう、青菜は、しょうもなくなんかない――。




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