私は最強ビンボー女!
けど―――だけど。



「・・・決めたんだよ。」


呟くように、言葉を紡ぐ。



「私、関わるって決めたんだよ。がっつり関わるって。

無視は、できないよ。

何も知らないフリして、見ないようにするなんて、できない。


だって、私は」






だって、だって、だって、私は――






「哉を、救いたい・・・・・・。」




――あの瞳の翳りを、消したい。







金髪長身男が、俯く。

ぼそりと、言葉を発した。



「――行きな。」





俯いた顔から、表情は見えなくて。

声からも、感情はうかがえなくて。



今、この男が何を思って言ったのか、全然分からなかった。





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