腕枕で眠らせて
「ですよねー…」
佐知にズバリ言われて思わず腕を組んで考え込んでしまった。
でも。
『貴女の心を守っていいですか』
あの日、水嶋さんに言われた台詞。
あれはどう捉えればいいんだろう。
私が水嶋さんの気持ちに応えられないと知って尚、辛いとき側にいさせて下さいと言ったあの人の心は。
「うーん」
思わず唸ってしまう。
私ってこんなに恋愛下手だったっけ。水嶋さんの気持ちも正しい距離も上手く掴めない。
「…もう一度聞くけどさ、美織は社長とつきあう気は無いんだよね?」
ひとり勝手に思案に暮れていた私に、佐知の問い掛けが侵入してきた。