腕枕で眠らせて
「だって、もう恋愛は」
「相手が社長でもダメ?」
被せぎみに問いを重ねられた。
「話聞いてるとさ、美織、社長なら大丈夫な気がするんだよね。前彼と全然タイプ違うじゃん」
「…確かに、全然違うけど…」
「てかさ、本当はちょっと惚れてない?」
直球デッドボール。
なんてコト言うかこの友人は。
「痛いとこ突くね、佐知は。
確かに私、水嶋さんの事すごく好き。気も合うしあんないい人いない。でも。男としては別だと思う」
そう。それが全て。
水嶋さんと仲良く出来るのは、彼が“男”を感じさせないから。
それは裏を返せば、彼に異性として何も感じて無いと云うこと。
あんなイケメンになんて失礼なとも思うけど。それ以上に水嶋さんの魅力は人としての心だから、私、そこに惹かれてる。