腕枕で眠らせて



人は、簡単には割り切れない生き物だと思う。



未練じゃない。けど、一度は心から愛した人だ。傷付いたアイツに心を痛めない訳でもない。

同時にそんなアイツを支えてやらないあの女に怒りも沸いてくる。

私を押し退けてまでアイツを手にいれた癖に、と。



そして結局。

傷心のアイツをどこか心配している自分に、私は一番失望しているんだ。






だから翌朝、寝不足の頭で目覚めた私に残ったものは

自分への嫌悪と紗和己さんへのひたすらな罪悪感だった。





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