腕枕で眠らせて
「ちょうど今、お客さんも途切れてる事だし、お店の中を案内しますよ」
そう言って、水嶋さんはゆっくりと店内を歩きながら私に色々な商品を見せてくれた。
水嶋さんのお店は大人の女性をターゲットにした雑貨店で、外装だけでなく内装も商品も上品で落ち着いた雰囲気を醸し出していた。
値段はちょっとお高価めだけど、どれもそれだけの価値が充分に感じられてセンスの光る品物が並べられている。
「この皮のペンケースいいでしょう?知り合いのツテを使ってハンガリーから取り寄せてるんです。多分、国内ではうちしか扱ってないですよ」
ここにある物はきっと、水嶋さんがひとつひとつ厳選して買い付けた物なんだろう。
まるで愛しい物に触れるような手付きで商品の説明をする水嶋さんの横顔は、嬉しそうで、そしてちょっと得意そうだった。