腕枕で眠らせて




訝しげな私の表情を見て、水嶋さんはパチパチと瞬きをすると


「やっぱり僕みたいなデカい男が雑貨屋で店番してると怖いですかね?なんか僕が店番してると女の子のお客さんが怯えて見てる気がするんですよね」


と、広い肩をしょんぼりさせてバツが悪そうに言った。


その姿があまりにも可笑しくて、私はついに吹き出してしまった。


「ぶっ…くく…、水嶋さんて変わってますね…」


「ええっ、そうですか?」


「だって、オーナーなのに可愛いエプロンして店番してるし、そんなにカッコイイのに『怖いかも』なんて悩んでしょんぼりしてるし…絶対、変わってますよ」


不躾にも笑いが止まらなくなってしまった私を、水嶋さんは怒ることも無く


「ふふ、鈴原さんが笑ってるの見てたら何だか僕も可笑しくなってきました。笑いって伝染りますよね」


なんて言って一緒に笑いだした。



私は、とりあえずこんな状況で店内にお客さんがいなくて良かったと云うことと

水嶋さんて、やっぱすごく変わってるかもなんて事をしみじみ思っていた。



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