腕枕で眠らせて
「ここ、結構スペースありますよね。まさか全部使って置いてもらえるんですか?」
私はニコニコしている水嶋さんから目を逸らすとその視線をそのまま出窓のスペースへと移した。
「ええ。せっかくの鈴原さんのサンキャッチャーですから、広目に空間を取って光がよく映えるようにしたいんです」
わあ。作り手としてはすごく嬉しい扱い。
太陽を受けるための硝子細工だもの、やっぱり光をいっぱい受けてキラキラさせてあげたい。
「嬉しいです。私、頑張りますね。きっとお客さまに喜んでもらえる物作りますから!」
思わず少し高揚した様子で応えてしまった。
だって、今の私には私の作ったサンキャッチャーを大切にしてもらえる事が一番嬉しいんだもの。
そんな私に水嶋さんは、この日一番の満面の笑みを見せて
「喜んで貰えて僕も嬉しいです。でも、鈴原さんならきっとそう言ってくれると思いました」
日だまりに吹く柔らかい風のように、そう言った。