腕枕で眠らせて
次の日から陰湿な虐めが始まった。
ロッカーの鍵穴に接着剤が詰められてた。
机の中にトイレの汚物が入れられていた。
私がファイリングした筈の資料が全部捨てられていた。
相手の子は私より二枚も三枚もしたたかで、気が付くとオフィス中に私が相手の子から彼を寝とったと言う噂が広まっていた。
友達は事情を知って憤慨し慰めてくれたけど、でも
廊下で知らない人…多分あの子の友達だろう…とすれ違うたび
「ヤリマン」
「ブース」
などと小声で囁かれる毎日に、私はもう耐えられなくなっていた。