腕枕で眠らせて
もう会いません、なんて言っておきながら水嶋さんに「謝りたいので会って下さい」なんてメールするのもはばかられて。
もしかしたら来てるかも、なんて淡い期待をしつつ水嶋さんの雑貨店をコッソリ見に来ている私はなんて臆病なんだろう。
直接謝りたい。あんな酷いことを言ったんだもの、メールや電話で済ませたくない。
けれど、私はビクビク臆病だから。
あれこれ前置きをして勇気が無くなる前に当たって砕けたい。
手に大きな紙袋を下げながら、私は水嶋さんのお店を遠目から眺めた。
……車がある。来てるんだ、水嶋さん。
ホッとしてズキリとした。
入って行くべきかどうしようか、迷って躊躇して逡巡して。
結局、車の前で待つことにした。