【短】《オオカミお礼小説》 線香花火と夏の夜
「あ、あの統牙……?遅くなっちゃってごめんね………?」


私は恐る恐る苦笑いを浮かべて、1人庭に立っている統牙に近づく。


統牙はこちらを振り返ると、ギロリと睨みつけて来た。


「遅い」


「すみませんでしたぁぁあぁあっ!!」


ヒィーーーッ!!怖い!怖いよーーーー!!


統牙は道ですれ違ったら二度見しちゃう位のそりゃあもう美少年なので、怒ると迫力が凄い。


オマケに身長は180以上あるし、圧力感がハンパ無い!!


物凄い勢いで遅れた事を謝ると、統牙は小さく息を吐いた。


「まぁいいや。こっち来いよ、吹雪」
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