そして 君は 恋に落ちた。

「松田君ももし良かったら一緒に飲まない?」



会社では人当たりの良いキャラの小林君が、優しい先輩風に松田君に声をかけた。


私はとりあえず、聞こえないフリをするべくお茶をすする。



「そうだ、松田も一緒に呑むか?」


なんて。瀬川君まで彼を誘い始める。


くっ……余計なことを…!



彼が答える前に、この場から早急に立ち去らなければ…!と、立ち上がった。

と、同時に、

「ぜひ」

隣から明るい返事が聞こえた。



……えっと……マジですか……?



「先輩、ご一緒させていただきます」


立ち上がった私を見上げ、彼はニッコリ笑った。



アウト―――――っ!




「……私その日は予定入ってるから」


一か八かの賭け。
逃げきれるか…?

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