そして 君は 恋に落ちた。

「ナイナイナイ。んなもんねーだろ。

 じゃ、人数増えたからどっかの店にしとくか」



松田君の参加により家飲みから外飲みに変更になった。が、しかし。メンバーがメンバーなのでまだ安心出来ない。

…というか行きたくない。嫌な予感しかしない。


盛大な溜息を吐き今度こそ席を後にする。

週末の予定が決まった二人は、もう私を呼び止めることはしなかった。



それからの業務は、想像通り最悪で。



「春日さんこれもお願いしまーす」

「あと、これも」

「すいませーん、これ早急に処理頼まれたのでお願いします」



私の机は雪崩が起きそうな程のファイルの山、山、山。


男性陣は私への風当たりの強さに若干引き気味。

……でも、負けないし。



処理レベルを最大値に上げ、なんとか2時間の残業で山はなくなった。


時計を見ると、20時過ぎ。

このフロアには私以外残っていないことに気づく。


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