そして 君は 恋に落ちた。



映画見て、夕食は……あの気になるお店入ってみようかな。



予定を組みながらPCの電源を落とし荷物を纏める。


「お疲れ様でした」

「お疲れー」


定時になり残業しない人達がそれぞれ片づけ始める中、私は一足先に終え席を立つ。



「お先に失礼します」


軽く会釈してエレベーターに足を向ける。

松田君は、部長に呼ばれて席にいないまま。




エレベーターのボタンを押し、点滅する明かりを見ていた。

……6階…………………5階



到着音と共に開いたドア。

中には、会わないと思っていた松田君。



「……お疲れ様」


目を合わさないよう俯いて。
彼の足がエレベーターから出たのと同時に、急いで乗り込み“閉”を押す。


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