そして 君は 恋に落ちた。






「美味しい!」


「ハルヒはいつも美味そうに食うよな」



瀬川君と一緒の時に必ず行く洋食のお店。

ここは、お酒も充実してて、料理もボリュームある物からつまみ程度の物まで、全て揃ってる「アルカディア」。
カウンターでお洒落な料理をつまみに美味しいお酒も飲めるので、私も瀬川君も飽きずに6年も通っている。



「明日は早いから一本でやめとく」

酒好きな瀬川君の珍しく弱気な発言に、私はニヤリとして

「一人一本でしょ?」

と言ってやった。


「ははっ 美和ちゃんは足りないようだね」

と言いながら空のグラスに赤ワインを注いでくれたのは、このレストランオーナーの吉永さん。


「……一本なら大丈夫だよな」

言われてグラスに残ってるワインを一気に流し込む瀬川君を見て、「呑んじゃえ呑んじゃえ」と私と吉永さんは煽りながらもう一本追加した。




2人、今日も気持ち良く酔い始めた頃。


何故か吉永さんも交えて恋愛論を語り出した。

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