そして 君は 恋に落ちた。



「ハルヒ、それ一口くれ」


口を開けアーンの形で待つ瀬川さんに、春日さんはあからさまに顔を歪める。
それを見ても引くことなく口は開けられたまま。


俺が無表情でそのやり取りを見ていると、春日さんは

「はい、食べて?」


言って、笑顔でカレーの中に鯖を入れた。

それを見て何故か胸がスッとする俺。


―――いやいやいや。
別にいいだろ、二人が仲良くしてたって。
そんなのずっと前から知ってるだろうが。
胸がスッとするってなんだ?


……本当に。
最近の自分の落ち着きない気持ちに、ドッと疲れが出る。


俺が気持ちを落ち着かせようと深く深呼吸してる間に、瀬川さんは席を立ち俺と春日さんが残った。

先輩は変わらず黙々と食べてる。



「仲良いですね、お二人」

言った俺をバッと見て頬を赤らめた先輩。


……なんだろう。またまた面白くない。


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