そして 君は 恋に落ちた。



「へー、そうなんだ」


あまり興味なさそうに相槌をうつと、「そういえば」と藤井さんがさらに話を続けてくる。



「瀬川さんとよく二人で買い物してるの見てるわ」



よく?二人で??



「へー。先輩と瀬川さん本当に付き合ってるんだ」


半ば棒読みで。

内心の込み上げる何かを抑えるように淡々と答えると、林原が藤井さんと今日終わってからの話をし始めた。


話が変わったことに少しホッとしつつ、それでも苛立つ気持ちの抑えどころを無意識に探していた。



―――が。


その姿を見た瞬間、どす黒い感情が溢れ出てきて理性はどこかに消えてしまった。










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